第38回日本歯科技工学会学術大会に出席して

広報理事 土井 

p19月10日(土)・11日(日)奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~にて技工士学会が開催されました。
私は当日仕事が片づけられるか不安だったので、前日に宿泊施設を検索しました。会場付近は旅行会社が押さえている様である程度遠くなってしまっても仕方がないと思っていましたが、車で30分ほど南の橿原でそんなに高くないホテルを予約できました。
土曜日は8時半集合だったので車で2時間半ほどで着くかな?と5時前に出発しました。土曜日だったせいか、高速道路も大した渋滞に巻き込まれることなく2時間ほどで到着しました。
p2会場は奈良県置県100年を記念して平成元年に会館した「新公会堂」と隣接する「奈良公園シルクロード交流館」を別館として一体化し、平成27年7月にリニューアルオープンしたとのことです。本館の1階には能楽ホールがあり、そこでも学術講演の発表が行われました。ここで発表される演者の方も記憶に残る場所だと思います。

 

8時半に役員スタッフが集合し、大会長の末瀬一彦氏の挨拶の後、各自の担当の場所へとスタンバイしいよいよ9時半開始。私と、伊賀副会長はD会場の受付を担当しました。D会場は歯科技工士、歯科医師、歯科技工士専門学校の専攻科の生徒による研究発表をポスター形式にまとめた場所で、約70作ほどのポスターが所せましと展示されていました。同じ会場では歯科材料店の器材展示が40社ほどありました。

1日目は、ポスター発表者の受付案内、午前午後とポスター発表者による説明、質疑応答もあり会場は多くの人で盛り上がりました。それにより初日はほぼ受付に貼り付け状態で、講演は聴けずにいました。5時終了!「明日も頑張りましょう」と、大会長の挨拶で解散一時スタッフの皆さんは帰路へ、私は学会に参加していた筒井理事と夕食に!奈良に行くことがあまりないので名物を食そうと色々検索したところ、鶏白湯つけ麺・ラーメン店「元喜神」で大仏ラーメンなるものを注文しました。いろんな具が盛りだくさんで最後に残りのスープにご飯と卵でおじやにして食べました。大満足で1日目は終わりました。

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大仏ラーメン

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D会場でのポスター発表

D会場でのポスター発表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目も同じくD会場の受付でしたが、前日のポスター発表と質疑応答を済ましているので、この日はポスター展示を見てもらうだけでしたので、D会場の受付4名で時間交代で、午前中は学生達によるテクニカルコンテストの作品展示を見てきました。今回は上顎の6番の石膏彫刻を展示していました。私も学生時代に何度も掘っては何度も再製とか言われたことを思い出し、この生徒達は私と違って将来エリートコースに進んでいくんだろうと勝手に思っていました。

昼前に約束の受付を済まし、午後よりデンチャーの講演で青柳 光先生のウイングロックデンチャーの臨床と応用を聴きました。ウイングロックデンチャーとは義歯を分割して口腔内で組み立てたりバラバラにして着脱するシステムの事で、目的として鈎歯に係る着脱時の側方力を無くすことと、クラプスが最大豊隆部を通過しないことでアンダーカット量の規制がないので、設計の自由度と審美的要素もアップする。しかし注意点としてもっとも危惧されているのが誤飲である。固定にマグネットを使用しているためその設定方法、横ずれを防ぐ方法として分割可能なヒンジをウイングの先端に設ける事で、そこが回転軸となりマグネット以外の固定源も選択できる。残存歯に対しても優しい義歯ということで既存の義歯の設計変更も可能なので患者には良い選択肢の1つかもしれません。

講演の後、会場の撤去が始まりいよいよ終演、この2日間の来場者は約1300名でうち500名が学生でした。

奈良春日野国際フォーラム 甍

奈良春日野国際フォーラム 甍

正面玄関受付

正面玄関受付